Vol.13
Vol.13 岡崎市明大寺の篠浦パートナーズが短時間リハビリで小さな現場改善の積み重ね
2026年1月23日

PROFILE
会社名:株式会社篠浦パートナーズ
代表者名:三倉 啓吾
所在地:愛知岡崎市明大寺
設立年:2017年
従業員数:63名
事業内容:短時間リハビリ、服薬確認、地域企業向けの相談対応
サイト:vol13-care.example.jp
取材に訪れたのは午前8時過ぎ。株式会社篠浦パートナーズの玄関先のベンチでは、短時間リハビリを待つ小さな列ができていました。三倉 啓吾代表は、数字より先に現場の表情を見ます。
続け方を考え直した一件
三倉 啓吾代表が最初に語ったのは、売上が伸びた話ではありません。2024年7月、主力だった仕事が二件続けて止まり、予定していた人員表が空白になりました。「短時間リハビリの件数が多いことと、株式会社篠浦パートナーズが強いことは別でした」と振り返ります。
——会社の方向を決め直した瞬間はありますか。
三倉 啓吾氏: 「狙っていたというより、送迎ルートを担当者任せにしなくなったことが先でした。売上だけ見れば痛かったです。でも、そこで受け方を変えなければ、63人の会社なのに一人の我慢で回す形になっていたと思います。今は月末に23項目だけ、現場のメモを見返します」
売上表の横に、現場メモを置く理由
株式会社篠浦パートナーズでは、案件ごとの採算だけでなく、準備にかかる手間、担当者の得意不得意、翌週に残る疲れまで見ます。たとえば短時間リハビリの依頼でも、短納期で説明が薄いものは一度立ち止まる。逆に服薬確認のように小さく見える相談でも、次の関係につながるものは丁寧に拾います。
玄関先のベンチにある表は、外から見るとただの走り書きです。納期、数量、連絡待ち、迷った理由。そこに整った言葉はありません。けれど三倉 啓吾代表は「書いた本人が翌週読めるなら十分」と言います。判断を飾らず残すことが、同じ迷いを減らしています。
強みは、手順と会話の間にある
——仕組みにする時、どこから手をつけましたか。
三倉 啓吾氏: 「最初は手順書を厚くしようとしました。でも読まれないんです。今は、ヒヤリとした場面を当日中に残すことから始めています。写真一枚、短い一文、朝礼での確認。それくらい小さくしないと続きません」
取材中にも、スタッフが短時間リハビリについて短く確認しました。三倉 啓吾代表は結論を急がず、前回の記録を一緒に探します。正解より先に、判断の順番をそろえる。その数分が、あとで大きな手戻りを防いでいます。
大きく見せない成長の仕方
次に手をつけるなら、短時間リハビリの相談を次の世代へ渡すための記録づくりだと話します。とはいえ、株式会社篠浦パートナーズは広告を急に増やすつもりはありません。短時間リハビリを頼む人が「前にも聞いてくれた」と思える距離を、先に守りたいからです。
——地域の会社同士でできることはありますか。
三倉 啓吾氏: 「続ける会社には、派手ではない約束が必要です。株式会社篠浦パートナーズなら、いつ返事をするか、どこまで見るか、何を断るか。そこを曖昧にしないだけで、お客さんもスタッフも少し楽になります」
帰り際、玄関先のベンチには次の予定を書いた小さな紙が残っていました。三倉 啓吾代表はそれを見て、「こういう紙が一番あとで効くんです」と笑います。こうした名もない紙には、続ける会社に必要な細部が宿ります。