医療・介護福祉

Vol.23

Vol.23 岡崎市明大寺の港町商会が服薬確認で選ばれ続ける理由

2025年12月26日

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PROFILE

会社名:株式会社港町商会

代表者名:緒方 啓吾

所在地:愛知岡崎市明大寺

設立年:2017年

従業員数:18名

事業内容:服薬確認、送迎付きデイサービス、地域企業向けの相談対応

サイト:vol23-care.example.jp

岡崎市明大寺のリハビリスペースで、緒方 啓吾代表は服薬確認の納品前チェックをしていました。派手な発表はありません。けれど、家族への電話時間を決めるという一つの癖に、この会社の続け方が出ています。

続け方を考え直した一件

緒方 啓吾代表が最初に語ったのは、売上が伸びた話ではありません。2025年10月、主力だった仕事が二件続けて止まり、予定していた人員表が空白になりました。「服薬確認の件数が多いことと、株式会社港町商会が強いことは別でした」と振り返ります。

——最初から今の形を狙っていたのですか。
緒方 啓吾氏: 「狙っていたというより、家族対応の線引きを決めたことが先でした。売上だけ見れば痛かったです。でも、そこで受け方を変えなければ、18人の会社なのに一人の我慢で回す形になっていたと思います。今は月末に23項目だけ、現場のメモを見返します」

売上表の横に、現場メモを置く理由

株式会社港町商会では、案件ごとの採算だけでなく、準備にかかる手間、担当者の得意不得意、翌週に残る疲れまで見ます。たとえば服薬確認の依頼でも、短納期で説明が薄いものは一度立ち止まる。逆に送迎付きデイサービスのように小さく見える相談でも、次の関係につながるものは丁寧に拾います。

リハビリスペースにある表は、外から見るとただの走り書きです。納期、数量、連絡待ち、迷った理由。そこに整った言葉はありません。けれど緒方 啓吾代表は「書いた本人が翌週読めるなら十分」と言います。判断を飾らず残すことが、同じ迷いを減らしています。

強みは、手順と会話の間にある

——スタッフの声はどう拾っていますか。
緒方 啓吾氏: 「任せる前に、どこで迷うかを聞きます。家族への電話時間を決めるだけでも、次の人の入り方が変わります。立派な資料より、その日の現場で使える一言の方が残ることがあります」

この日、株式会社港町商会では服薬確認の相談が二件重なっていました。緒方 啓吾代表は順番を決める前に、誰が何を見落としそうかを聞きます。予定表より先に迷いを出す。そこが現場を軽くしています。

大きく見せない成長の仕方

緒方 啓吾代表の関心は、愛知周辺の小さな会社同士で、困った時に仕事を回し合える関係づくりにあります。広げる前に、今の18人で約束を守れるかを見る。そこを飛ばすと、岡崎市明大寺で積み上げてきた紹介の理由が弱くなると言います。

——急がない経営をどう捉えていますか。
緒方 啓吾氏: 「大きく見せるより、明日も同じ温度でリハビリスペースに立てることだと思います。服薬確認は速さだけで勝てない場面が多いです。断る理由、待ってもらう理由、もう一度頼まれる理由を、自分たちの言葉で持っておきたいです」

取材後、リハビリスペースでは次の服薬確認の準備が始まっていました。声は大きくありません。けれど、株式会社港町商会では誰が何を確認するかが自然に決まっていました。愛知の小さな事業として見た時の現実味があります。

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