IT・通信

Vol.24

Vol.24 北九州市戸畑区の葉月工房が社内予約システムで相談を断らないための段取り

2025年12月22日

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PROFILE

会社名:株式会社葉月工房

代表者名:緒方 啓吾

所在地:福岡北九州市戸畑区

設立年:1999年

従業員数:39名

事業内容:社内予約システム、FAQ検索、地域企業向けの相談対応

サイト:vol24-it.example.jp

取材に訪れたのは午前10時過ぎ。株式会社葉月工房の保守用モニターでは、社内予約システムを待つ小さな列ができていました。緒方 啓吾代表は、数字より先に現場の表情を見ます。

会社の癖が見えた最初の失敗

緒方 啓吾代表が覚えている最初の違和感は、月末の売上表ではなく、朝の空気に出たと言います。6月のある週、スタッフが誰も口を開かず、保守用モニターの確認だけが増えました。代表はそこで仕事の受け方を見直しました。

——受ける仕事を変えたきっかけは。
緒方 啓吾氏: 「きっかけは格好いいものではありません。保守契約の説明を変えたあと、予定表より人の顔を先に見るようになりました。社内予約システムは段取りの乱れがすぐ表に出ます。小さい会社ほど、無理の出どころをごまかせません」

転機は、大きな投資より小さな線引きだった

株式会社葉月工房では、案件ごとの採算だけでなく、準備にかかる手間、担当者の得意不得意、翌週に残る疲れまで見ます。たとえば社内予約システムの依頼でも、短納期で説明が薄いものは一度立ち止まる。逆にFAQ検索のように小さく見える相談でも、次の関係につながるものは丁寧に拾います。

保守用モニターにある表は、外から見るとただの走り書きです。納期、数量、連絡待ち、迷った理由。そこに整った言葉はありません。けれど緒方 啓吾代表は「書いた本人が翌週読めるなら十分」と言います。判断を飾らず残すことが、同じ迷いを減らしています。

こだわりは、説明よりも段取りに出る

——人に任せる時に気をつけていることは何ですか。
緒方 啓吾氏: 「任せる前に、どこで迷うかを聞きます。仕様変更の理由を残すだけでも、次の人の入り方が変わります。立派な資料より、その日の現場で使える一言の方が残ることがあります」

別のスタッフが、納期のメモを持って緒方 啓吾代表のところへ来ました。話は三分ほどで終わりましたが、最後に社内予約システムの確認者だけは紙に残します。小さな手間を省かないところに、株式会社葉月工房の癖があります。

次に残したい仕事、残さない仕事

緒方 啓吾代表の関心は、無理な受注を減らしながら、紹介で来た仕事を断らない体制づくりにあります。広げる前に、今の39人で約束を守れるかを見る。そこを飛ばすと、北九州市戸畑区で積み上げてきた紹介の理由が弱くなると言います。

——若い経営者に一つだけ言うなら。
緒方 啓吾氏: 「大きく見せるより、明日も同じ温度で保守用モニターに立てることだと思います。社内予約システムは速さだけで勝てない場面が多いです。断る理由、待ってもらう理由、もう一度頼まれる理由を、自分たちの言葉で持っておきたいです」

最後に見たのは、保守用モニターに貼られた古いチェック表でした。新しい仕組みではありません。それでも緒方 啓吾代表は「残っているものには理由がある」と言います。大げさに語らない強さが、そこにありました。

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