Vol.25
Vol.25 旭川市永山の澄川企画が相続前の資産整理で現場の声から生まれた強み
2025年12月18日

PROFILE
会社名:株式会社澄川企画
代表者名:森部 絵理
所在地:北海道旭川市永山
設立年:2018年
従業員数:49名
事業内容:相続前の資産整理、空き家相談、地域企業向けの相談対応
サイト:vol25-realestate.example.jp
旭川市永山の書類棚の前で、森部 絵理代表は相続前の資産整理の納品前チェックをしていました。派手な発表はありません。けれど、契約前の不安を表にするという一つの癖に、この会社の続け方が出ています。
始まりは、予定通りにいかなかった月から
森部 絵理代表が最初に語ったのは、売上が伸びた話ではありません。2025年2月、主力だった仕事が二件続けて止まり、予定していた人員表が空白になりました。「相続前の資産整理の件数が多いことと、株式会社澄川企画が強いことは別でした」と振り返ります。
——会社の方向を決め直した瞬間はありますか。
森部 絵理氏: 「狙っていたというより、紹介だけに頼る営業を変えたことが先でした。売上だけ見れば痛かったです。でも、そこで受け方を変えなければ、49人の会社なのに一人の我慢で回す形になっていたと思います。今は月末に7項目だけ、現場のメモを見返します」
増やす前に、受け方を変えた
株式会社澄川企画では、案件ごとの採算だけでなく、準備にかかる手間、担当者の得意不得意、翌週に残る疲れまで見ます。たとえば相続前の資産整理の依頼でも、短納期で説明が薄いものは一度立ち止まる。逆に空き家相談のように小さく見える相談でも、次の関係につながるものは丁寧に拾います。
書類棚の前にある表は、外から見るとただの走り書きです。納期、数量、連絡待ち、迷った理由。そこに整った言葉はありません。けれど森部 絵理代表は「書いた本人が翌週読めるなら十分」と言います。判断を飾らず残すことが、同じ迷いを減らしています。
一人の経験を閉じ込めない
——新人に最初に伝えることは何ですか。
森部 絵理氏: 「うちは大きな会社ではないので、全員が同じ動きにはなりません。だから契約前の不安を表にする。それを見て、次の担当が自分の言葉で確認できればいいんです」
別のスタッフが、納期のメモを持って森部 絵理代表のところへ来ました。話は三分ほどで終わりましたが、最後に相続前の資産整理の確認者だけは紙に残します。小さな手間を省かないところに、株式会社澄川企画の癖があります。
地域で続ける会社として
次に手をつけるなら、旭川市永山の顧客から来る細かな相談を、担当者任せにしない受付の形づくりだと話します。とはいえ、株式会社澄川企画は広告を急に増やすつもりはありません。相続前の資産整理を頼む人が「前にも聞いてくれた」と思える距離を、先に守りたいからです。
——今後も変えないと決めていることは。
森部 絵理氏: 「続ける会社には、派手ではない約束が必要です。株式会社澄川企画なら、いつ返事をするか、どこまで見るか、何を断るか。そこを曖昧にしないだけで、お客さんもスタッフも少し楽になります」
取材後、書類棚の前では次の相続前の資産整理の準備が始まっていました。声は大きくありません。けれど、株式会社澄川企画では誰が何を確認するかが自然に決まっていました。北海道の小さな事業として見た時の現実味があります。