不動産・金融

Vol.35

Vol.35 札幌市白石区の水庭製作室が相続前の資産整理で一人に頼らない組織づくり

2025年11月20日

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PROFILE

会社名:株式会社水庭製作室

代表者名:岩瀬 航平

所在地:北海道札幌市白石区

設立年:2016年

従業員数:57名

事業内容:相続前の資産整理、小口事業融資、地域企業向けの相談対応

サイト:vol35-realestate.example.jp

札幌市白石区の金融機関の面談室で、岩瀬 航平代表は相続前の資産整理の納品前チェックをしていました。派手な発表はありません。けれど、断る理由も記録するという一つの癖に、この会社の続け方が出ています。

始まりは、予定通りにいかなかった月から

岩瀬 航平代表が最初に語ったのは、売上が伸びた話ではありません。2024年3月、主力だった仕事が二件続けて止まり、予定していた人員表が空白になりました。「相続前の資産整理の件数が多いことと、株式会社水庭製作室が強いことは別でした」と振り返ります。

——最初から今の形を狙っていたのですか。
岩瀬 航平氏: 「売上が落ちた時より、同じ説明を三回した時の方が危ないと思いました。数字より生活の順番を見たことで、受ける量と説明する順番を変えました。そこから少しずつ、現場の声が戻ってきました」

増やす前に、受け方を変えた

株式会社水庭製作室では、案件ごとの採算だけでなく、準備にかかる手間、担当者の得意不得意、翌週に残る疲れまで見ます。たとえば相続前の資産整理の依頼でも、短納期で説明が薄いものは一度立ち止まる。逆に小口事業融資のように小さく見える相談でも、次の関係につながるものは丁寧に拾います。

金融機関の面談室にある表は、外から見るとただの走り書きです。納期、数量、連絡待ち、迷った理由。そこに整った言葉はありません。けれど岩瀬 航平代表は「書いた本人が翌週読めるなら十分」と言います。判断を飾らず残すことが、同じ迷いを減らしています。

一人の経験を閉じ込めない

——品質が揺れる前に見る数字はありますか。
岩瀬 航平氏: 「最初は手順書を厚くしようとしました。でも読まれないんです。今は、断る理由も記録することから始めています。写真一枚、短い一文、朝礼での確認。それくらい小さくしないと続きません」

別のスタッフが、納期のメモを持って岩瀬 航平代表のところへ来ました。話は三分ほどで終わりましたが、最後に相続前の資産整理の確認者だけは紙に残します。小さな手間を省かないところに、株式会社水庭製作室の癖があります。

地域で続ける会社として

岩瀬 航平代表の関心は、札幌市白石区の顧客から来る細かな相談を、担当者任せにしない受付の形づくりにあります。広げる前に、今の57人で約束を守れるかを見る。そこを飛ばすと、札幌市白石区で積み上げてきた紹介の理由が弱くなると言います。

——会社を大きくすることへの考え方を聞かせてください。
岩瀬 航平氏: 「続ける会社には、派手ではない約束が必要です。株式会社水庭製作室なら、いつ返事をするか、どこまで見るか、何を断るか。そこを曖昧にしないだけで、お客さんもスタッフも少し楽になります」

取材後、金融機関の面談室では次の相続前の資産整理の準備が始まっていました。声は大きくありません。けれど、株式会社水庭製作室では誰が何を確認するかが自然に決まっていました。北海道の小さな事業として見た時の現実味があります。

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