飲食業

Vol.52

Vol.52 大阪市阿倍野区の澄川サービスが朝焼きの惣菜パンで品質を落とさない判断

2025年9月29日

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PROFILE

会社名:株式会社澄川サービス

代表者名:日向 麻衣

所在地:大阪大阪市阿倍野区

設立年:2006年

従業員数:25名

事業内容:朝焼きの惣菜パン、季節の小鉢定食、地域企業向けの相談対応

サイト:vol52-food.example.jp

大阪市阿倍野区のレジ横の小さな黒板で、日向 麻衣代表は朝焼きの惣菜パンの納品前チェックをしていました。派手な発表はありません。けれど、常連の苦手な味をメモするという一つの癖に、この会社の続け方が出ています。

順調ではなかった創業期の話

日向 麻衣代表が覚えている最初の違和感は、月末の売上表ではなく、朝の空気に出たと言います。9月のある週、スタッフが誰も口を開かず、レジ横の小さな黒板の確認だけが増えました。代表はそこで仕事の受け方を見直しました。

——数字の見方はいつ変わりましたか。
日向 麻衣氏: 「売上が落ちた時より、同じ説明を三回した時の方が危ないと思いました。仕込みを一人に閉じないようにしたことで、受ける量と説明する順番を変えました。そこから少しずつ、現場の声が戻ってきました」

断る仕事を決めてから、現場が落ち着いた

株式会社澄川サービスでは、案件ごとの採算だけでなく、準備にかかる手間、担当者の得意不得意、翌週に残る疲れまで見ます。たとえば朝焼きの惣菜パンの依頼でも、短納期で説明が薄いものは一度立ち止まる。逆に季節の小鉢定食のように小さく見える相談でも、次の関係につながるものは丁寧に拾います。

レジ横の小さな黒板にある表は、外から見るとただの走り書きです。納期、数量、連絡待ち、迷った理由。そこに整った言葉はありません。けれど日向 麻衣代表は「書いた本人が翌週読めるなら十分」と言います。判断を飾らず残すことが、同じ迷いを減らしています。

任せる前に、判断の順番をそろえる

——現場のこだわりは、どの部分に出ますか。
日向 麻衣氏: 「任せる前に、どこで迷うかを聞きます。常連の苦手な味をメモするだけでも、次の人の入り方が変わります。立派な資料より、その日の現場で使える一言の方が残ることがあります」

取材中にも、スタッフが朝焼きの惣菜パンについて短く確認しました。日向 麻衣代表は結論を急がず、前回の記録を一緒に探します。正解より先に、判断の順番をそろえる。その数分が、あとで大きな手戻りを防いでいます。

これからと、地域へのメッセージ

株式会社澄川サービスが次に進めたいのは、朝焼きの惣菜パンの相談を次の世代へ渡すための記録づくりです。ただし、日向 麻衣代表は拡大を急ぎません。大阪で今の顧客が困った時に思い出せる状態を保つ。そこで無理をすると、会社の声が薄くなるからです。

——これから広げたいことはありますか。
日向 麻衣氏: 「続ける会社には、派手ではない約束が必要です。株式会社澄川サービスなら、いつ返事をするか、どこまで見るか、何を断るか。そこを曖昧にしないだけで、お客さんもスタッフも少し楽になります」

帰り際、レジ横の小さな黒板には次の予定を書いた小さな紙が残っていました。日向 麻衣代表はそれを見て、「こういう紙が一番あとで効くんです」と笑います。こうした名もない紙には、続ける会社に必要な細部が宿ります。

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