医療・介護福祉

Vol.53

Vol.53 名古屋市西区の澄川パートナーズが服薬確認で一人に頼らない組織づくり

2025年9月25日

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PROFILE

会社名:株式会社澄川パートナーズ

代表者名:森部 沙季

所在地:愛知名古屋市西区

設立年:2009年

従業員数:50名

事業内容:服薬確認、家族連絡ノート、地域企業向けの相談対応

サイト:vol53-care.example.jp

愛知の住宅地から少し入った場所に、株式会社澄川パートナーズはあります。入口の棚には服薬確認に関するメモが残され、森部 沙季代表は「ここを雑にすると後で戻ってくる」と話します。

続け方を考え直した一件

森部 沙季代表が覚えている最初の違和感は、月末の売上表ではなく、朝の空気に出たと言います。3月のある週、スタッフが誰も口を開かず、送迎車の後部座席の確認だけが増えました。代表はそこで仕事の受け方を見直しました。

——創業期にいちばん困ったことは何でしたか。
森部 沙季氏: 「きっかけは格好いいものではありません。記録の様式を現場から作り直したあと、予定表より人の顔を先に見るようになりました。服薬確認は段取りの乱れがすぐ表に出ます。小さい会社ほど、無理の出どころをごまかせません」

売上表の横に、現場メモを置く理由

株式会社澄川パートナーズでは、案件ごとの採算だけでなく、準備にかかる手間、担当者の得意不得意、翌週に残る疲れまで見ます。たとえば服薬確認の依頼でも、短納期で説明が薄いものは一度立ち止まる。逆に家族連絡ノートのように小さく見える相談でも、次の関係につながるものは丁寧に拾います。

送迎車の後部座席にある表は、外から見るとただの走り書きです。納期、数量、連絡待ち、迷った理由。そこに整った言葉はありません。けれど森部 沙季代表は「書いた本人が翌週読めるなら十分」と言います。判断を飾らず残すことが、同じ迷いを減らしています。

強みは、手順と会話の間にある

——現場のこだわりは、どの部分に出ますか。
森部 沙季氏: 「うちは大きな会社ではないので、全員が同じ動きにはなりません。だから家族への電話時間を決める。それを見て、次の担当が自分の言葉で確認できればいいんです」

別のスタッフが、納期のメモを持って森部 沙季代表のところへ来ました。話は三分ほどで終わりましたが、最後に服薬確認の確認者だけは紙に残します。小さな手間を省かないところに、株式会社澄川パートナーズの癖があります。

大きく見せない成長の仕方

次に手をつけるなら、愛知周辺の小さな会社同士で、困った時に仕事を回し合える関係づくりだと話します。とはいえ、株式会社澄川パートナーズは広告を急に増やすつもりはありません。服薬確認を頼む人が「前にも聞いてくれた」と思える距離を、先に守りたいからです。

——今後も変えないと決めていることは。
森部 沙季氏: 「続ける会社には、派手ではない約束が必要です。株式会社澄川パートナーズなら、いつ返事をするか、どこまで見るか、何を断るか。そこを曖昧にしないだけで、お客さんもスタッフも少し楽になります」

帰り際、送迎車の後部座席には次の予定を書いた小さな紙が残っていました。森部 沙季代表はそれを見て、「こういう紙が一番あとで効くんです」と笑います。こうした名もない紙には、続ける会社に必要な細部が宿ります。

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