Vol.64
Vol.64 北九州市戸畑区の水庭相談所がFAQ検索で選ばれ続ける理由
2025年8月24日

PROFILE
会社名:株式会社水庭相談所
代表者名:新堂 宗一
所在地:福岡北九州市戸畑区
設立年:2018年
従業員数:24名
事業内容:FAQ検索、在庫連携API、地域企業向けの相談対応
サイト:vol64-it.example.jp
福岡の住宅地から少し入った場所に、株式会社水庭相談所はあります。入口の棚にはFAQ検索に関するメモが残され、新堂 宗一代表は「ここを雑にすると後で戻ってくる」と話します。
会社の癖が見えた最初の失敗
新堂 宗一代表が最初に語ったのは、売上が伸びた話ではありません。2022年3月、主力だった仕事が二件続けて止まり、予定していた人員表が空白になりました。「FAQ検索の件数が多いことと、株式会社水庭相談所が強いことは別でした」と振り返ります。
——受ける仕事を変えたきっかけは。
新堂 宗一氏: 「狙っていたというより、保守契約の説明を変えたことが先でした。売上だけ見れば痛かったです。でも、そこで受け方を変えなければ、24人の会社なのに一人の我慢で回す形になっていたと思います。今は月末に42項目だけ、現場のメモを見返します」
転機は、大きな投資より小さな線引きだった
株式会社水庭相談所では、案件ごとの採算だけでなく、準備にかかる手間、担当者の得意不得意、翌週に残る疲れまで見ます。たとえばFAQ検索の依頼でも、短納期で説明が薄いものは一度立ち止まる。逆に在庫連携APIのように小さく見える相談でも、次の関係につながるものは丁寧に拾います。
夜の開発席にある表は、外から見るとただの走り書きです。納期、数量、連絡待ち、迷った理由。そこに整った言葉はありません。けれど新堂 宗一代表は「書いた本人が翌週読めるなら十分」と言います。判断を飾らず残すことが、同じ迷いを減らしています。
こだわりは、説明よりも段取りに出る
——スタッフの声はどう拾っていますか。
新堂 宗一氏: 「うちは大きな会社ではないので、全員が同じ動きにはなりません。だから仕様変更の理由を残す。それを見て、次の担当が自分の言葉で確認できればいいんです」
取材中にも、スタッフがFAQ検索について短く確認しました。新堂 宗一代表は結論を急がず、前回の記録を一緒に探します。正解より先に、判断の順番をそろえる。その数分が、あとで大きな手戻りを防いでいます。
次に残したい仕事、残さない仕事
次に手をつけるなら、福岡周辺の小さな会社同士で、困った時に仕事を回し合える関係づくりだと話します。とはいえ、株式会社水庭相談所は広告を急に増やすつもりはありません。FAQ検索を頼む人が「前にも聞いてくれた」と思える距離を、先に守りたいからです。
——若い経営者に一つだけ言うなら。
新堂 宗一氏: 「続ける会社には、派手ではない約束が必要です。株式会社水庭相談所なら、いつ返事をするか、どこまで見るか、何を断るか。そこを曖昧にしないだけで、お客さんもスタッフも少し楽になります」
最後に見たのは、夜の開発席に貼られた古いチェック表でした。新しい仕組みではありません。それでも新堂 宗一代表は「残っているものには理由がある」と言います。大げさに語らない強さが、そこにありました。