不動産・金融

Vol.65

Vol.65 札幌市白石区の架月相談所が空き家相談で続けられる速度の決め方

2025年8月20日

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PROFILE

会社名:株式会社架月相談所

代表者名:桂木 航平

所在地:北海道札幌市白石区

設立年:2019年

従業員数:39名

事業内容:空き家相談、店舗物件の仲介、地域企業向けの相談対応

サイト:vol65-realestate.example.jp

札幌市白石区の商店街の相談机で、桂木 航平代表は空き家相談の納品前チェックをしていました。派手な発表はありません。けれど、写真に残らない傷をメモするという一つの癖に、この会社の続け方が出ています。

始まりは、予定通りにいかなかった月から

桂木 航平代表が覚えている最初の違和感は、月末の売上表ではなく、朝の空気に出たと言います。10月のある週、スタッフが誰も口を開かず、商店街の相談机の確認だけが増えました。代表はそこで仕事の受け方を見直しました。

——最初から今の形を狙っていたのですか。
桂木 航平氏: 「きっかけは格好いいものではありません。紹介だけに頼る営業を変えたあと、予定表より人の顔を先に見るようになりました。空き家相談は段取りの乱れがすぐ表に出ます。小さい会社ほど、無理の出どころをごまかせません」

増やす前に、受け方を変えた

株式会社架月相談所では、案件ごとの採算だけでなく、準備にかかる手間、担当者の得意不得意、翌週に残る疲れまで見ます。たとえば空き家相談の依頼でも、短納期で説明が薄いものは一度立ち止まる。逆に店舗物件の仲介のように小さく見える相談でも、次の関係につながるものは丁寧に拾います。

商店街の相談机にある表は、外から見るとただの走り書きです。納期、数量、連絡待ち、迷った理由。そこに整った言葉はありません。けれど桂木 航平代表は「書いた本人が翌週読めるなら十分」と言います。判断を飾らず残すことが、同じ迷いを減らしています。

一人の経験を閉じ込めない

——現場のこだわりは、どの部分に出ますか。
桂木 航平氏: 「うちは大きな会社ではないので、全員が同じ動きにはなりません。だから写真に残らない傷をメモする。それを見て、次の担当が自分の言葉で確認できればいいんです」

商店街の相談机では、担当者が店舗物件の仲介の段取りを確認していました。桂木 航平代表は「それ、誰が次に見る?」とだけ返します。答えを渡し切らないことで、空き家相談の次の担当が使える記録に変えていました。

地域で続ける会社として

桂木 航平代表の関心は、空き家相談の相談を次の世代へ渡すための記録づくりにあります。広げる前に、今の39人で約束を守れるかを見る。そこを飛ばすと、札幌市白石区で積み上げてきた紹介の理由が弱くなると言います。

——会社を大きくすることへの考え方を聞かせてください。
桂木 航平氏: 「続ける会社には、派手ではない約束が必要です。株式会社架月相談所なら、いつ返事をするか、どこまで見るか、何を断るか。そこを曖昧にしないだけで、お客さんもスタッフも少し楽になります」

帰り際、商店街の相談机には次の予定を書いた小さな紙が残っていました。桂木 航平代表はそれを見て、「こういう紙が一番あとで効くんです」と笑います。こうした名もない紙には、続ける会社に必要な細部が宿ります。

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