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Vol.94

Vol.94 福岡市南区の千鳥デザインが保守用ダッシュボードで続けられる速度の決め方

2025年5月24日

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PROFILE

会社名:株式会社千鳥デザイン

代表者名:新堂 啓吾

所在地:福岡福岡市南区

設立年:2007年

従業員数:53名

事業内容:保守用ダッシュボード、FAQ検索、地域企業向けの相談対応

サイト:vol94-it.example.jp

取材に訪れたのは午前10時過ぎ。株式会社千鳥デザインの顧客先の応接室では、保守用ダッシュボードを待つ小さな列ができていました。新堂 啓吾代表は、数字より先に現場の表情を見ます。

会社の癖が見えた最初の失敗

新堂 啓吾代表が覚えている最初の違和感は、月末の売上表ではなく、朝の空気に出たと言います。10月のある週、スタッフが誰も口を開かず、顧客先の応接室の確認だけが増えました。代表はそこで仕事の受け方を見直しました。

——創業期にいちばん困ったことは何でしたか。
新堂 啓吾氏: 「狙っていたというより、納品後の問い合わせを商品にしたことが先でした。売上だけ見れば痛かったです。でも、そこで受け方を変えなければ、53人の会社なのに一人の我慢で回す形になっていたと思います。今は月末に31項目だけ、現場のメモを見返します」

転機は、大きな投資より小さな線引きだった

株式会社千鳥デザインでは、案件ごとの採算だけでなく、準備にかかる手間、担当者の得意不得意、翌週に残る疲れまで見ます。たとえば保守用ダッシュボードの依頼でも、短納期で説明が薄いものは一度立ち止まる。逆にFAQ検索のように小さく見える相談でも、次の関係につながるものは丁寧に拾います。

顧客先の応接室にある表は、外から見るとただの走り書きです。納期、数量、連絡待ち、迷った理由。そこに整った言葉はありません。けれど新堂 啓吾代表は「書いた本人が翌週読めるなら十分」と言います。判断を飾らず残すことが、同じ迷いを減らしています。

こだわりは、説明よりも段取りに出る

——記録を続けるための工夫は。
新堂 啓吾氏: 「うちは大きな会社ではないので、全員が同じ動きにはなりません。だから仕様変更の理由を残す。それを見て、次の担当が自分の言葉で確認できればいいんです」

取材中にも、スタッフが保守用ダッシュボードについて短く確認しました。新堂 啓吾代表は結論を急がず、前回の記録を一緒に探します。正解より先に、判断の順番をそろえる。その数分が、あとで大きな手戻りを防いでいます。

次に残したい仕事、残さない仕事

次に手をつけるなら、福岡市南区の顧客から来る細かな相談を、担当者任せにしない受付の形づくりだと話します。とはいえ、株式会社千鳥デザインは広告を急に増やすつもりはありません。保守用ダッシュボードを頼む人が「前にも聞いてくれた」と思える距離を、先に守りたいからです。

——若い経営者に一つだけ言うなら。
新堂 啓吾氏: 「大きく見せるより、明日も同じ温度で顧客先の応接室に立てることだと思います。保守用ダッシュボードは速さだけで勝てない場面が多いです。断る理由、待ってもらう理由、もう一度頼まれる理由を、自分たちの言葉で持っておきたいです」

帰り際、顧客先の応接室には次の予定を書いた小さな紙が残っていました。新堂 啓吾代表はそれを見て、「こういう紙が一番あとで効くんです」と笑います。こうした名もない紙には、続ける会社に必要な細部が宿ります。

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