小売・サービス

Vol.18

Vol.18 亀岡市篠町の久遠サービスがギフト提案で常連客との関係を深める方法

2026年1月7日

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PROFILE

会社名:株式会社久遠サービス

代表者名:森部 未緒

所在地:京都亀岡市篠町

設立年:2002年

従業員数:46名

事業内容:ギフト提案、中古品の査定、地域企業向けの相談対応

サイト:vol18-retail.example.jp

京都の住宅地から少し入った場所に、株式会社久遠サービスはあります。入口の棚にはギフト提案に関するメモが残され、森部 未緒代表は「ここを雑にすると後で戻ってくる」と話します。

続け方を考え直した一件

森部 未緒代表が最初に語ったのは、売上が伸びた話ではありません。2005年6月、主力だった仕事が二件続けて止まり、予定していた人員表が空白になりました。「ギフト提案の件数が多いことと、株式会社久遠サービスが強いことは別でした」と振り返ります。

——転機になった出来事を一つ挙げるなら何ですか。
森部 未緒氏: 「きっかけは格好いいものではありません。ネット販売を全部追わないと決めたあと、予定表より人の顔を先に見るようになりました。ギフト提案は段取りの乱れがすぐ表に出ます。小さい会社ほど、無理の出どころをごまかせません」

売上表の横に、現場メモを置く理由

株式会社久遠サービスでは、案件ごとの採算だけでなく、準備にかかる手間、担当者の得意不得意、翌週に残る疲れまで見ます。たとえばギフト提案の依頼でも、短納期で説明が薄いものは一度立ち止まる。逆に中古品の査定のように小さく見える相談でも、次の関係につながるものは丁寧に拾います。

レジ前にある表は、外から見るとただの走り書きです。納期、数量、連絡待ち、迷った理由。そこに整った言葉はありません。けれど森部 未緒代表は「書いた本人が翌週読めるなら十分」と言います。判断を飾らず残すことが、同じ迷いを減らしています。

強みは、手順と会話の間にある

——仕組みにする時、どこから手をつけましたか。
森部 未緒氏: 「任せる前に、どこで迷うかを聞きます。売れ残りを失敗で終わらせないだけでも、次の人の入り方が変わります。立派な資料より、その日の現場で使える一言の方が残ることがあります」

この日、株式会社久遠サービスではギフト提案の相談が二件重なっていました。森部 未緒代表は順番を決める前に、誰が何を見落としそうかを聞きます。予定表より先に迷いを出す。そこが現場を軽くしています。

大きく見せない成長の仕方

森部 未緒代表の関心は、京都周辺の小さな会社同士で、困った時に仕事を回し合える関係づくりにあります。広げる前に、今の46人で約束を守れるかを見る。そこを飛ばすと、亀岡市篠町で積み上げてきた紹介の理由が弱くなると言います。

——同じ地域で事業を続ける人へ伝えたいことは。
森部 未緒氏: 「続ける会社には、派手ではない約束が必要です。株式会社久遠サービスなら、いつ返事をするか、どこまで見るか、何を断るか。そこを曖昧にしないだけで、お客さんもスタッフも少し楽になります」

帰り際、レジ前には次の予定を書いた小さな紙が残っていました。森部 未緒代表はそれを見て、「こういう紙が一番あとで効くんです」と笑います。こうした名もない紙には、続ける会社に必要な細部が宿ります。

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