教育・研修

Vol.39

Vol.39 仙台市若林区の鳴砂商会が外国人スタッフの日本語支援で記録から始める会社づくり

2025年11月8日

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PROFILE

会社名:株式会社鳴砂商会

代表者名:日向 奈央

所在地:宮城仙台市若林区

設立年:1997年

従業員数:61名

事業内容:外国人スタッフの日本語支援、工場向け安全研修、地域企業向けの相談対応

サイト:vol39-education.example.jp

取材に訪れたのは午前7時過ぎ。株式会社鳴砂商会の白板の前では、外国人スタッフの日本語支援を待つ小さな列ができていました。日向 奈央代表は、数字より先に現場の表情を見ます。

会社の癖が見えた最初の失敗

日向 奈央代表が最初に語ったのは、売上が伸びた話ではありません。2003年2月、主力だった仕事が二件続けて止まり、予定していた人員表が空白になりました。「外国人スタッフの日本語支援の件数が多いことと、株式会社鳴砂商会が強いことは別でした」と振り返ります。

——最初から今の形を狙っていたのですか。
日向 奈央氏: 「狙っていたというより、教材を資格名ではなく場面別に並べたことが先でした。売上だけ見れば痛かったです。でも、そこで受け方を変えなければ、61人の会社なのに一人の我慢で回す形になっていたと思います。今は月末に23項目だけ、現場のメモを見返します」

転機は、大きな投資より小さな線引きだった

株式会社鳴砂商会では、案件ごとの採算だけでなく、準備にかかる手間、担当者の得意不得意、翌週に残る疲れまで見ます。たとえば外国人スタッフの日本語支援の依頼でも、短納期で説明が薄いものは一度立ち止まる。逆に工場向け安全研修のように小さく見える相談でも、次の関係につながるものは丁寧に拾います。

白板の前にある表は、外から見るとただの走り書きです。納期、数量、連絡待ち、迷った理由。そこに整った言葉はありません。けれど日向 奈央代表は「書いた本人が翌週読めるなら十分」と言います。判断を飾らず残すことが、同じ迷いを減らしています。

こだわりは、説明よりも段取りに出る

——記録を続けるための工夫は。
日向 奈央氏: 「最初は手順書を厚くしようとしました。でも読まれないんです。今は、講師の説明を録音して直すことから始めています。写真一枚、短い一文、朝礼での確認。それくらい小さくしないと続きません」

この日、株式会社鳴砂商会では外国人スタッフの日本語支援の相談が二件重なっていました。日向 奈央代表は順番を決める前に、誰が何を見落としそうかを聞きます。予定表より先に迷いを出す。そこが現場を軽くしています。

次に残したい仕事、残さない仕事

株式会社鳴砂商会が次に進めたいのは、無理な受注を減らしながら、紹介で来た仕事を断らない体制づくりです。ただし、日向 奈央代表は拡大を急ぎません。宮城で今の顧客が困った時に思い出せる状態を保つ。そこで無理をすると、会社の声が薄くなるからです。

——次の10年で残したい景色は何ですか。
日向 奈央氏: 「続ける会社には、派手ではない約束が必要です。株式会社鳴砂商会なら、いつ返事をするか、どこまで見るか、何を断るか。そこを曖昧にしないだけで、お客さんもスタッフも少し楽になります」

取材後、白板の前では次の外国人スタッフの日本語支援の準備が始まっていました。声は大きくありません。けれど、株式会社鳴砂商会では誰が何を確認するかが自然に決まっていました。宮城の小さな事業として見た時の現実味があります。

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