物流・運輸

Vol.40

Vol.40 福山市曙町の白峰企画が共同配送で記録から始める会社づくり

2025年11月4日

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PROFILE

会社名:株式会社白峰企画

代表者名:北見 啓吾

所在地:広島福山市曙町

設立年:2011年

従業員数:64名

事業内容:共同配送、店舗間移動、地域企業向けの相談対応

サイト:vol40-logistics.example.jp

広島の住宅地から少し入った場所に、株式会社白峰企画はあります。入口の棚には共同配送に関するメモが残され、北見 啓吾代表は「ここを雑にすると後で戻ってくる」と話します。

始まりは、予定通りにいかなかった月から

株式会社白峰企画の創業から数年は、来た仕事を断らないことが正しいと思っていました。ところが2014年の春、共同配送の納期が三件重なり、配送表の前に残ったメモだけでは段取りを戻せなくなりました。

——創業期にいちばん困ったことは何でしたか。
北見 啓吾氏: 「きっかけは格好いいものではありません。深夜便を減らして品質を上げたあと、予定表より人の顔を先に見るようになりました。共同配送は段取りの乱れがすぐ表に出ます。小さい会社ほど、無理の出どころをごまかせません」

増やす前に、受け方を変えた

株式会社白峰企画では、案件ごとの採算だけでなく、準備にかかる手間、担当者の得意不得意、翌週に残る疲れまで見ます。たとえば共同配送の依頼でも、短納期で説明が薄いものは一度立ち止まる。逆に店舗間移動のように小さく見える相談でも、次の関係につながるものは丁寧に拾います。

配送表の前にある表は、外から見るとただの走り書きです。納期、数量、連絡待ち、迷った理由。そこに整った言葉はありません。けれど北見 啓吾代表は「書いた本人が翌週読めるなら十分」と言います。判断を飾らず残すことが、同じ迷いを減らしています。

一人の経験を閉じ込めない

——スタッフの声はどう拾っていますか。
北見 啓吾氏: 「うちは大きな会社ではないので、全員が同じ動きにはなりません。だから電話確認を減らす工夫をする。それを見て、次の担当が自分の言葉で確認できればいいんです」

配送表の前では、担当者が店舗間移動の段取りを確認していました。北見 啓吾代表は「それ、誰が次に見る?」とだけ返します。答えを渡し切らないことで、共同配送の次の担当が使える記録に変えていました。

地域で続ける会社として

北見 啓吾代表の関心は、無理な受注を減らしながら、紹介で来た仕事を断らない体制づくりにあります。広げる前に、今の64人で約束を守れるかを見る。そこを飛ばすと、福山市曙町で積み上げてきた紹介の理由が弱くなると言います。

——今後も変えないと決めていることは。
北見 啓吾氏: 「急ぐ時ほど、何をしないかを決めます。福山市曙町の仕事は顔が近いので、無理をするとすぐ伝わります。長く続けたいなら、背伸びより約束を守る方が先です」

取材後、配送表の前では次の共同配送の準備が始まっていました。声は大きくありません。けれど、株式会社白峰企画では誰が何を確認するかが自然に決まっていました。広島の小さな事業として見た時の現実味があります。

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