教育・研修

Vol.69

Vol.69 石巻市中里の篠浦サービスが社会人向け簿記講座で続けられる速度の決め方

2025年8月8日

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PROFILE

会社名:株式会社篠浦サービス

代表者名:岩瀬 伸也

所在地:宮城石巻市中里

設立年:2021年

従業員数:17名

事業内容:社会人向け簿記講座、親子向け実験教室、地域企業向けの相談対応

サイト:vol69-education.example.jp

石巻市中里の教室の後ろで、岩瀬 伸也代表は社会人向け簿記講座の納品前チェックをしていました。派手な発表はありません。けれど、講師の説明を録音して直すという一つの癖に、この会社の続け方が出ています。

会社の癖が見えた最初の失敗

株式会社篠浦サービスの創業から数年は、来た仕事を断らないことが正しいと思っていました。ところが2029年の春、社会人向け簿記講座の納期が三件重なり、教室の後ろに残ったメモだけでは段取りを戻せなくなりました。

——転機になった出来事を一つ挙げるなら何ですか。
岩瀬 伸也氏: 「狙っていたというより、教材を資格名ではなく場面別に並べたことが先でした。売上だけ見れば痛かったです。でも、そこで受け方を変えなければ、17人の会社なのに一人の我慢で回す形になっていたと思います。今は月末に16項目だけ、現場のメモを見返します」

転機は、大きな投資より小さな線引きだった

株式会社篠浦サービスでは、案件ごとの採算だけでなく、準備にかかる手間、担当者の得意不得意、翌週に残る疲れまで見ます。たとえば社会人向け簿記講座の依頼でも、短納期で説明が薄いものは一度立ち止まる。逆に親子向け実験教室のように小さく見える相談でも、次の関係につながるものは丁寧に拾います。

教室の後ろにある表は、外から見るとただの走り書きです。納期、数量、連絡待ち、迷った理由。そこに整った言葉はありません。けれど岩瀬 伸也代表は「書いた本人が翌週読めるなら十分」と言います。判断を飾らず残すことが、同じ迷いを減らしています。

こだわりは、説明よりも段取りに出る

——現場のこだわりは、どの部分に出ますか。
岩瀬 伸也氏: 「うちは大きな会社ではないので、全員が同じ動きにはなりません。だから講師の説明を録音して直す。それを見て、次の担当が自分の言葉で確認できればいいんです」

教室の後ろでは、担当者が親子向け実験教室の段取りを確認していました。岩瀬 伸也代表は「それ、誰が次に見る?」とだけ返します。答えを渡し切らないことで、社会人向け簿記講座の次の担当が使える記録に変えていました。

次に残したい仕事、残さない仕事

岩瀬 伸也代表の関心は、社会人向け簿記講座の相談を次の世代へ渡すための記録づくりにあります。広げる前に、今の17人で約束を守れるかを見る。そこを飛ばすと、石巻市中里で積み上げてきた紹介の理由が弱くなると言います。

——急がない経営をどう捉えていますか。
岩瀬 伸也氏: 「大きく見せるより、明日も同じ温度で教室の後ろに立てることだと思います。社会人向け簿記講座は速さだけで勝てない場面が多いです。断る理由、待ってもらう理由、もう一度頼まれる理由を、自分たちの言葉で持っておきたいです」

取材後、教室の後ろでは次の社会人向け簿記講座の準備が始まっていました。声は大きくありません。けれど、株式会社篠浦サービスでは誰が何を確認するかが自然に決まっていました。宮城の小さな事業として見た時の現実味があります。

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