設備・建築

Vol.77

Vol.77 姫路市飾磨区の三輪デザインが空調更新で品質を落とさない判断

2025年7月15日

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PROFILE

会社名:株式会社三輪デザイン

代表者名:三倉 麻衣

所在地:兵庫姫路市飾磨区

設立年:2013年

従業員数:20名

事業内容:空調更新、電気容量の見直し、地域企業向けの相談対応

サイト:vol77-construction.example.jp

兵庫の住宅地から少し入った場所に、株式会社三輪デザインはあります。入口の棚には空調更新に関するメモが残され、三倉 麻衣代表は「ここを雑にすると後で戻ってくる」と話します。

順調ではなかった創業期の話

三倉 麻衣代表が覚えている最初の違和感は、月末の売上表ではなく、朝の空気に出たと言います。5月のある週、スタッフが誰も口を開かず、朝礼の円陣の確認だけが増えました。代表はそこで仕事の受け方を見直しました。

——創業期にいちばん困ったことは何でしたか。
三倉 麻衣氏: 「きっかけは格好いいものではありません。安さだけの見積もりから降りたあと、予定表より人の顔を先に見るようになりました。空調更新は段取りの乱れがすぐ表に出ます。小さい会社ほど、無理の出どころをごまかせません」

断る仕事を決めてから、現場が落ち着いた

株式会社三輪デザインでは、案件ごとの採算だけでなく、準備にかかる手間、担当者の得意不得意、翌週に残る疲れまで見ます。たとえば空調更新の依頼でも、短納期で説明が薄いものは一度立ち止まる。逆に電気容量の見直しのように小さく見える相談でも、次の関係につながるものは丁寧に拾います。

朝礼の円陣にある表は、外から見るとただの走り書きです。納期、数量、連絡待ち、迷った理由。そこに整った言葉はありません。けれど三倉 麻衣代表は「書いた本人が翌週読めるなら十分」と言います。判断を飾らず残すことが、同じ迷いを減らしています。

任せる前に、判断の順番をそろえる

——記録を続けるための工夫は。
三倉 麻衣氏: 「最初は手順書を厚くしようとしました。でも読まれないんです。今は、材料の不足を午前中に潰すことから始めています。写真一枚、短い一文、朝礼での確認。それくらい小さくしないと続きません」

取材中にも、スタッフが空調更新について短く確認しました。三倉 麻衣代表は結論を急がず、前回の記録を一緒に探します。正解より先に、判断の順番をそろえる。その数分が、あとで大きな手戻りを防いでいます。

これからと、地域へのメッセージ

株式会社三輪デザインが次に進めたいのは、兵庫周辺の小さな会社同士で、困った時に仕事を回し合える関係づくりです。ただし、三倉 麻衣代表は拡大を急ぎません。兵庫で今の顧客が困った時に思い出せる状態を保つ。そこで無理をすると、会社の声が薄くなるからです。

——急がない経営をどう捉えていますか。
三倉 麻衣氏: 「続ける会社には、派手ではない約束が必要です。株式会社三輪デザインなら、いつ返事をするか、どこまで見るか、何を断るか。そこを曖昧にしないだけで、お客さんもスタッフも少し楽になります」

最後に見たのは、朝礼の円陣に貼られた古いチェック表でした。新しい仕組みではありません。それでも三倉 麻衣代表は「残っているものには理由がある」と言います。大げさに語らない強さが、そこにありました。

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