Vol.97
Vol.97 姫路市飾磨区の青瀬パートナーズが店舗内装で相談を断らないための段取り
2025年5月16日

PROFILE
会社名:株式会社青瀬パートナーズ
代表者名:日向 大地
所在地:兵庫姫路市飾磨区
設立年:2005年
従業員数:60名
事業内容:店舗内装、外壁補修、地域企業向けの相談対応
サイト:vol97-construction.example.jp
取材に訪れたのは午前9時過ぎ。株式会社青瀬パートナーズの軽トラックの荷台では、店舗内装を待つ小さな列ができていました。日向 大地代表は、数字より先に現場の表情を見ます。
順調ではなかった創業期の話
日向 大地代表が最初に語ったのは、売上が伸びた話ではありません。2014年2月、主力だった仕事が二件続けて止まり、予定していた人員表が空白になりました。「店舗内装の件数が多いことと、株式会社青瀬パートナーズが強いことは別でした」と振り返ります。
——数字の見方はいつ変わりましたか。
日向 大地氏: 「売上が落ちた時より、同じ説明を三回した時の方が危ないと思いました。現場監督を一人にしない体制にしたことで、受ける量と説明する順番を変えました。そこから少しずつ、現場の声が戻ってきました」
断る仕事を決めてから、現場が落ち着いた
株式会社青瀬パートナーズでは、案件ごとの採算だけでなく、準備にかかる手間、担当者の得意不得意、翌週に残る疲れまで見ます。たとえば店舗内装の依頼でも、短納期で説明が薄いものは一度立ち止まる。逆に外壁補修のように小さく見える相談でも、次の関係につながるものは丁寧に拾います。
軽トラックの荷台にある表は、外から見るとただの走り書きです。納期、数量、連絡待ち、迷った理由。そこに整った言葉はありません。けれど日向 大地代表は「書いた本人が翌週読めるなら十分」と言います。判断を飾らず残すことが、同じ迷いを減らしています。
任せる前に、判断の順番をそろえる
——手順書だけでは足りなかった点は。
日向 大地氏: 「最初は手順書を厚くしようとしました。でも読まれないんです。今は、写真の撮り方を統一することから始めています。写真一枚、短い一文、朝礼での確認。それくらい小さくしないと続きません」
取材中にも、スタッフが店舗内装について短く確認しました。日向 大地代表は結論を急がず、前回の記録を一緒に探します。正解より先に、判断の順番をそろえる。その数分が、あとで大きな手戻りを防いでいます。
これからと、地域へのメッセージ
日向 大地代表の関心は、姫路市飾磨区の顧客から来る細かな相談を、担当者任せにしない受付の形づくりにあります。広げる前に、今の60人で約束を守れるかを見る。そこを飛ばすと、姫路市飾磨区で積み上げてきた紹介の理由が弱くなると言います。
——これから広げたいことはありますか。
日向 大地氏: 「急ぐ時ほど、何をしないかを決めます。姫路市飾磨区の仕事は顔が近いので、無理をするとすぐ伝わります。長く続けたいなら、背伸びより約束を守る方が先です」
帰り際、軽トラックの荷台には次の予定を書いた小さな紙が残っていました。日向 大地代表はそれを見て、「こういう紙が一番あとで効くんです」と笑います。こうした名もない紙には、続ける会社に必要な細部が宿ります。