教育・研修

Vol.99

Vol.99 仙台市若林区の古橋企画が社会人向け簿記講座で地域の困りごとを拾う経営

2025年5月12日

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PROFILE

会社名:株式会社古橋企画

代表者名:沢渡 伸也

所在地:宮城仙台市若林区

設立年:2006年

従業員数:5名

事業内容:社会人向け簿記講座、外国人スタッフの日本語支援、地域企業向けの相談対応

サイト:vol99-education.example.jp

取材に訪れたのは午前9時過ぎ。株式会社古橋企画のオンライン配信用の机では、社会人向け簿記講座を待つ小さな列ができていました。沢渡 伸也代表は、数字より先に現場の表情を見ます。

会社の癖が見えた最初の失敗

沢渡 伸也代表が覚えている最初の違和感は、月末の売上表ではなく、朝の空気に出たと言います。11月のある週、スタッフが誰も口を開かず、オンライン配信用の机の確認だけが増えました。代表はそこで仕事の受け方を見直しました。

——数字の見方はいつ変わりましたか。
沢渡 伸也氏: 「売上が落ちた時より、同じ説明を三回した時の方が危ないと思いました。受講後の電話確認を始めたことで、受ける量と説明する順番を変えました。そこから少しずつ、現場の声が戻ってきました」

転機は、大きな投資より小さな線引きだった

株式会社古橋企画では、案件ごとの採算だけでなく、準備にかかる手間、担当者の得意不得意、翌週に残る疲れまで見ます。たとえば社会人向け簿記講座の依頼でも、短納期で説明が薄いものは一度立ち止まる。逆に外国人スタッフの日本語支援のように小さく見える相談でも、次の関係につながるものは丁寧に拾います。

オンライン配信用の机にある表は、外から見るとただの走り書きです。納期、数量、連絡待ち、迷った理由。そこに整った言葉はありません。けれど沢渡 伸也代表は「書いた本人が翌週読めるなら十分」と言います。判断を飾らず残すことが、同じ迷いを減らしています。

こだわりは、説明よりも段取りに出る

——記録を続けるための工夫は。
沢渡 伸也氏: 「うちは大きな会社ではないので、全員が同じ動きにはなりません。だから講師の説明を録音して直す。それを見て、次の担当が自分の言葉で確認できればいいんです」

この日、株式会社古橋企画では社会人向け簿記講座の相談が二件重なっていました。沢渡 伸也代表は順番を決める前に、誰が何を見落としそうかを聞きます。予定表より先に迷いを出す。そこが現場を軽くしています。

次に残したい仕事、残さない仕事

株式会社古橋企画が次に進めたいのは、宮城周辺の小さな会社同士で、困った時に仕事を回し合える関係づくりです。ただし、沢渡 伸也代表は拡大を急ぎません。宮城で今の顧客が困った時に思い出せる状態を保つ。そこで無理をすると、会社の声が薄くなるからです。

——地域の会社同士でできることはありますか。
沢渡 伸也氏: 「大きく見せるより、明日も同じ温度でオンライン配信用の机に立てることだと思います。社会人向け簿記講座は速さだけで勝てない場面が多いです。断る理由、待ってもらう理由、もう一度頼まれる理由を、自分たちの言葉で持っておきたいです」

取材後、オンライン配信用の机では次の社会人向け簿記講座の準備が始まっていました。声は大きくありません。けれど、株式会社古橋企画では誰が何を確認するかが自然に決まっていました。宮城の小さな事業として見た時の現実味があります。

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